だんごの部屋

田舎さんと鹿島の中学校で一緒に働いたのは一年間
バタバタと３ヶ月ほどが過ぎ、
学校にも鹿島への道にもやっと慣れた頃、
隣の席の若い先生から、

「田舎さんたちが今来てる道は、がっぱい遠回りでしょうが・・！！
今日の帰りは、ここからあそこば右にまがって、
その後２回左に曲がってまっすぐ行ったら多久にすぐ着くですよ」と親切に教えてくれた

この３ヶ月ですっかり鹿島の道を把握したと大きな自信を持ってたわたいたちは、

ｅｌｉｚａ「そんない、今日はそこを帰ってみゅーか？」　でたよチャレンジャー

田舎「こいない間違わんで行かるっね＾＾」　自信に満ちて

言われたとおり、まず右に曲がりその後２回左に曲がり、
それから延々まっすぐ走った

なぜかずっと坂道・・・しかも登りばかり・・・・・　

ｅｌｉｚａ「なんか、えらい坂ばっかいね！？」　空気薄くない？

田舎「うんさい、ばってんあの先生の言んさったごときたもんね！！」　また自分を信じ

ｅｌｉｚａ「この山越えたら多久の見ゆっとやろね」　無理やりな希望

田舎「うん、山越えすっとやったとね！！」　つられて納得

ｅｌｉｚａ「こいない、はよー着くよ！途中買い物もさるっかもね＾＾」　気を紛らわす

田舎「牛乳買わんばやったけんよかったあ」　明るい未来

それからしばらく登ったら何か建物が見えてきた

田舎「水堂さんって書いちゃあ・・・・・・」

ｅｌｉｚａ「あ～ん？水堂さん・・・おみっどさんね？」

田舎「そがんごたあよ」

麗人・美輪明宏とか、
スピリチュアルカウンセラーの江原啓之が現れそうな雰囲気をかもしだしたお寺

そこは聖なるお水が沸いてて、
県内方々からたくさんの人がありがたく頂きにくるという白石のお寺だった・・・


そこから先はやはりどう見ても山・山・山

行き止まってしまった私たちは来た道をスコスコと鹿島あたりまで戻り、
早く帰れるどころか、いつもの倍かかって帰りついた

ｅｌｉｚａ「結局牛乳も天ぷらもちくわも買われんやったね！
　　　　あの先生、どこで間違えてあがん道ば教えんさったろうかね！！」自分たちの間違いだとは思わない・・

田舎「あした、もう一回聞いてまた帰ってみゅーね」　懲りない


そしてその明日の挑戦がまたとんでもないことに・・・・・・